取手市埋蔵文化財センター 第53回企画展「史実と伝説のはざま」

取手市内に数ある伝説のうち4つの伝説を巡る

 

  取手市埋蔵文化財センターで9月29日(日)まで第53回企画展「史実と伝説のはざま」が開催され、取手市内に残る数々の伝説の中から4つの伝説を取り上げている。

展示室

①平将門の伝説では「平将門は取手で生まれた」「将門の愛妾桔梗御前」の二つの背景を探る。

②源平合戦の時代に活躍した武将源頼政にまつわる資料が取手市内に2つある。源頼政と取手の不思議なつながりを考察する。

③現在の取手競輪場には、大鹿城と呼ばれる中世の城があった。大鹿城主大鹿左衛門と小文間城主一色宮内の合戦は多くの人が知るところではあるが、古文書や古記録からは実証できていない。残されたわずかな歴史史料から大鹿の歴史と、今は無き大鹿城の姿を偲ぶ。

④芝居や時代劇で有名な佐倉惣五郎の直訴事件があったころ、取手市内の大部分の村は佐倉藩領だった。取手に残る佐倉惣五郎の伝説を紹介。

桔梗塚(キキョウヅカ)/ 米ノ井


 その他、市所蔵の田中正造直筆の和歌掛け軸も特別公開されている。史実とは実証できなくても、伝説が生ま
れ、人々の心をとらえ、語り継がれてきた背景を探る企画展にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

2024年8月2日(第106号-1面)

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